この記事を読んでいるということはスリングの買い替えや新しくスリングベルトが必要になってきてどれを購入しようか迷っている人が多いと思います。
丈夫さ・価格面・JIS規格に準拠しているのか?などなどスリングベルトを選ぶ際の基準は多くあります。
その中でも用途別に、ほぼ毎日スリングベルトを仕事で使っている機械商社がおすすめできるものを厳選し紹介していきます。
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そもそもスリングベルトとは?
スリングベルトとは、上記のようなベルト状の器具です。
主に人の手で持ち上げられないような重量物をクレーンで吊り上げる際に使います。
スリングベルトの長さや幅はさまざまあり、用途や吊る対象物によってスリングベルトの長さや幅を選択します。
ちなみに上記↑のスリングベルトは長さ2m・幅50mmの比較的コンパクトなタイプです。
スリングベルトの両端はフープ状の輪っかになっており、ここをクレーンの先端に引っ掛けて重量物を持ち上げて運びます。
工場設備や産業機械をクレーンなどで吊る際は鉄製のワイヤーを使うことが多いですが、このスリングベルトは比較的小さくて単純な構造の重量物に使用することが多いです。
スリングベルトを早めに買い替えないと起きる危険!
古いスリングベルトを「まだ使えるから・・・」とそのまま使ってしまうと、重大な危険があります。
・スリングベルトの見えない部分に小さな切れ目ができていることがある
・そこからスリングベルトが裂けてしまう
・ものを吊っている時にスリングベルトが切れると危険
・吊り荷の下には絶対入らないようにする
・最悪の場合怪我や死に至る落下事故の原因になる
まだ使えると思い込みが命取り。
じっさい、僕も別の業者がスリングベルトが切れてものを落としてしまったところを見たことあります。
その時は低い位置で吊っていたためけが人も出ませんでしたが、非常に危険です。
古めのスリングベルトは早めに買い替えて、事故が起きる心配をなくしておきましょう。
クレーンなどで荷物を吊るときは、必ずヘルメットを着用しましょう。
さいきんは防災グッズとして折り畳み式のかさばらないヘルメットも出ています。
クルマに積んでおくとコンパクトなので場所も取らず便利です。
JIS規格3級に準拠したおすすめスリングベルト
スリングベルトを選ぶ基準のひとつとして「JIS規格」があります。
日本産業規格(にほんさんぎょうきかく、英語: Japanese Industrial Standards)は、産業標準化法に基づき、認定標準作成機関の申し出又は日本産業標準調査会(JISC)の答申を受けて、主務大臣が制定する規格であり、日本の国家標準の一つである。JIS(ジス)またはJIS規格(ジスきかく)と通称されている。 出典:wikipedia
JIS規格とは、日本産業規格が出した規格です。
例えば大手企業などの制約が厳しい工場や会社内などではこういった規格に準拠していないと使用が許されない道具もあるため注意が必要です。
お察しの通り、価格はその他のスリングベルトと違って少し高いですが、大手企業での作業がある場合はこの手のスリングベルトを選ぶのが一般的で無難です。
JIS規格3級に準拠したスリングベルトのオススメはこちらになります↓
※現在はAmazonのみで販売してます
JIS規格3等級スリングベルト
メーカー:トラスコ
ベルト幅:50mm
ベルト長さ:1m/1.5m/2m/2.5m/3m/3.5m
4m/4.5m/5m/5.5m/6m/7m/8m/10m
最大使用荷重:1.6t
参考価格:5mで¥11,550-が現在¥6,409-(45% OFF)
スリングベルトの長さが1m~10mまで幅広く選べます。
今はセール?で値下げされていて45%オフになってて安くなってます。
メーカーも工具で有名なトラスコ|TRUSCO製品です。
価格が安いおすすめスリングベルト
次に価格が安いスリングベルトについて紹介していきます。
・まだ今使ってるスリングベルトは使えるけど切れたとき困るので予備で持っておきたい
・そんなに毎日のようにスリングベルトは使わない
・大した大きさのものは吊る機会がない
こんな人は安いスリングベルトでも十分です。
材質:ポリエステル100%
PL保険加入商品・欧州CE規格・GS&TUVマーク取得商品
ブランド:Power Belt
2mのタイプもあります。
低価格なスリングベルトでも上記の使用荷重表を確認して十分な耐荷重のものを選んでください。
ベルト長さの長いおすすめスリングベルト
※現在Amazonのみで販売
比較的大きな荷物を運びたい人には長さのあるスリングベルトがおすすめです。
ベルトの幅によって耐荷重も変わってきますので用途に合わせて選んでみてください。
長さがあると大きなものでもチョーク吊り(スリングベルトを絞って使う)も容易に可能なのでクレーンでの運搬がスムーズになります。
【注意】
・スリングベルトが長ければいいというものではありません
・スリングベルトが長すぎると揺れやすく危険なので注意しましょう
まとめ
今回は荷物をクレーンなどで吊って運搬する際に使用するスリングベルトについて、おすすめを挙げてみました。
自分自身、機械屋の仕事で毎日使っているので、安心できるものを選びたいと思っています。
吊るモノが機械なんかだと、万が一スリングベルトが切れてしまって機械を落としてしまうと
機械が壊れるだけじゃなく、下にもし人がいると重大なケガや事故につながってしまいます。
そういった危険性を避けるためにも、まだ使えるだろうという勝手な過信は禁物。
できるだけ早めに新しいスリングベルトに買い替えておきましょう。