この記事では日本を代表する総合産業機器メーカーである株式会社ダイヘンの溶接ロボットの現行ラインナップのとくちょうや導入時のメリット・デメリットについて初心者でもわかりやすく解説していきます。
パナソニックの溶接ロボットと比較して購入を考えたい人は下の記事も読むとわかりやすいです。
そもそも溶接機ってなに?という方はこちらにまとめています↓
コンテンツ
ダイヘン溶接ロボットラインナップの特徴
スタンダードで最も安価な6軸溶接ロボットFD-Bシリーズ・FD-Vシリーズ
【型式から可搬重量がわかる?】
ダイヘンのカタログやHPを見ているとFD-B4とかFD-B15などいろんな型式がありますが、ここで覚えてもらいたいことはただひとつ!
型式にFD-B(4)とかFD-(15)とか、数字がありますよね?4や15と書いてある部分です。
この数字が「可搬重量」です
つまり
FD-4→可搬重量4キロ
FD-15→可搬重量15キロ
ということです。
株式会社ダイヘン ロボットラインナップ
✔他にはFD-V6Sと「S」が最後につく型式がありますが、このSは「7軸」という意味です。
7か所関節があるロボットには末尾に「S」の文字が。
✔FD-B4Lの末尾の「L」は「ロング」という意味でアームがロングタイプのロボットにLが付きます。
末尾に「L」→アームが長いロング仕様
です!
小型なのにパワフル!ハンドリングもこなせる溶接ロボットFD-H5シリーズ
■小型
■パワフル
■ハンドリング用途に最適
ハンドリングとは、溶接トーチやその他ワークなどを掴んで搬入出したりする機能のことです。
小型なので場所を選ばず、ハンドリングが可能なパワフル仕様のロボットです。
こちらは「小型タイプなのにパワフル」というのが売りです。標準的なFD-B4の本体重量が154kgなのに対し58kgとその差は96kg。
壁際に設置可能!省スペースモデルの溶接ロボットFD-G3シリーズ
■ロボットの背面にアームが行かないので壁際に設置ができる
■コンパクトなのに動作範囲が広い
本来「くの字」に曲がるロボットの形状は壁際に置くと背面に干渉しますがこちらはその心配が無用です。
溶接ロボットの導入目的はそもそも「省人化」「効率化」が大前提なのでスペースを有効活用して可能な限り多く設備を入れて稼働させたい。といったニーズがあります。そこでこの壁際設置タイプを導入することで限られた工場に稼働できる機械の数を増やし、生産性がアップするといったメリットがあります。
オプションで付けられる高さを出せるスタンド台も便利。
レーザー溶接に対応した高精度タイプの溶接ロボットFD-A20
■広い動作範囲を正確に再現する「高精度」タイプ
■主要なレーザ発振器インターフェースを標準装備
レーザー発振器標準搭載した溶接ロボットです。ティーチングもレーザー切断・溶接専用の自社ソフトがもとから入ってるのでかんたんで安心。20キロの可搬。一般的に動作精度が出やすい直線運動だけでなく、精度を出すのが難しい「小さな弧を描く動作」も高精度で動作ができるすぐれものです。当然、ロボットの動作精度が高ければ高いほど溶接面もキレイで、より良い製品の仕上がりに繋がります。
Panasonicレーザー溶接ロボ「LAPRISS」公式ページ
ダイヘン溶接ロボットの特徴まとめ
■低・中・高可搬の幅広いラインナップから選べる
■レーザー発振器標準搭載の「高精度」タイプも
■高可搬は166~210kgまで対応可能
■スリムタイプ・壁際に置くタイプなど設置時のことに配慮あり
これらダイヘン溶接ロボのラインナップはすべて合わせると18機種。多彩な用途に合わせた機種を選ぶことが可能です。
パナソニックと比較して種類は若干豊富といったところでしょうか。
また、レーザー溶接に対応した機種が発売されている点は同じで、競合していますね。
今後ものづくりの現場でもっと影響が出るであろう人手不足の加速。その苦難を乗り越えるためにもロボットの導入は必須要素ともいわれています。この記事も参考にして頂き、最適な設備導入を選んでもらえれば幸いです。
それでは今回はこのへんで!
■パナソニック溶接ロボットについて
■溶接機の耐用年数について