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電線や電気ケーブルの太さの単位「スケ」とは

ケーブル スケ

 

 

専門の電気業者さんなどが「イチスケ」「ニスケ」・・・と線の大きさを言っているのを聞いたことがあるかもしれません。
今回は電気ケーブル(電線)に用いられる単位「スケ」についてカンタンに解説します。

電気ケーブルの径を表す単位「スケ」とは

スケとは、スクエアの略で、電線ケーブルの断面の面積のことです。

例えば、「1スケ」の場合は

1スケ=1平方メートル=1辺が1mmの面積の電線ケーブル

のことを意味します。

これはケーブル側面にも表記があり、
1㎟と表記があれば断面積が1スケ
1mmと表記があれば線の直径が1ミリ
といった具合です。

細かい電線を撚って太い線にしているものは「スケ」で表すことが一般的です。
また、撚っていない一本の単線は直径(ミリ)の単位で呼ぶことが一般的です。

スケ=スケアとも呼びます

電線の直径から断面積を求める公式

また、電線の直径さえ分かれば、断面積(スケ)が求められます。
以下の公式です。

断面積=半径×半径×円周率=(直径/2)2×π

少しややこしいですが、単純に直径を測ってこれに当てはめると断面積が求められます。

電線の種類は二種類あります

上記のように「スケ(断面積)」と「ミリ(直径)」で表記されますが、

それは電線の形状によって変わります。

撚り線

「撚り線」=複数の電線を撚ったものを一本の線にしている

(例)ケーブルの表記が「300/0.1Φ」とある場合、0.1Φの単線を300本あつめて一本の線にしている。ということになります。

 

電線 ケーブル

「単線」=写真の通り、電線を撚っておらず、一本の線で成り立っています。

 

撚り線と単線のメリットデメリットいろいろ

 
ではなぜ、二種類のケーブルの形があるのでしょうか。
それぞれ向き不向きがあったりします。

撚り線のメリット
単線よりも柔軟性があり、抜き差しを頻繁に行う箇所に適している
電気抵抗が単線より少ない

撚り線のデメリット
線が細く柔らかいので切れやすい

単線のメリット
芯線が硬く丈夫

単線のデメリット
柔軟性が無いので折り曲げにくい
表面に電流が集まってしまう

電気ケーブルの径の単位

今回は電気ケーブルの太さを表す呼び方の「スケ」について説明しました。

聞くだけではなんのことかわからない単語でも、わかってしまえばなんのことは無いことも多いように思います。

電動機に結線する場合も、電動機の馬力によって繋ぎ込むケーブルの太さが変わってくるため、
このような呼び方を用いることで分かりやすくなります。

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