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モーターの回転をあらわす単位「spm」と「rpm」の意味や特徴について説明します
今回はモーターで駆動する機械や自動車でよくみる「一分間の回転数」をあらわす単位SPMとRPMについて、
それぞれなんのことなのか?意味や略称、違いなどについて分かりやすく解説します。
一言でいうとどちらもモーターの回転数を表す単位なのですが、それぞれ少しづつ意味合いが違ってきます。
「rpm」の表示はモーターで駆動するモノ(自動車、コンプレッサーetc)でよく見かけます。
そして「spm」は「プレス機」などの機械でみかけることが多いかと思います。
それぞれの意味と相違点をカンタンにわかりやすく解説していきますのでご安心ください。
rpmとは?
rpm(アールピーエム)とは、英語の”revolutions per minute”または”rotations per minute”の略で、回転が1分間に繰り返される回数を示す単位である。日本語では回転毎分と言い、回毎分、回転/分 や r/min などとも表記される。~Wikipediaより~
ズバリrpmとは、Revolutions Per Minuteの略称で
「1分間になんかい回転するのか」という回転数をあらわす単位です。
例えば1分間に3000回転するモーターの場合、そのモーターの回転数は
「3000rpm」となります。
■rpm==1分間の回転数をあらわす単位
■1分間に3000回転するモーター=3000rpm
■モーター、自動車、バイクなどによくみられる表記
spmとは?
Shots Per Minuteの略称で、おもにプレス機などのモーター駆動でものを一回ずつ「Shot」する機械に使用される単位です。おもに鉄板を抜いたりするプレス機に表示されています。
1分間の回転数ではなく、1分間に「何回ものをプレスできるか」や「何回打ち込めるか」をあらわす単位となります。
例えば1分間に60回プレスできるプレス機の場合、
そのプレス機の回転数は「60spm」となります。
100回しか加工できないプレス機は「100spm」です。
■spm=1分間に加工できる「Shot」の回数をあらわす単位
■1分間に60回プレス加工ができる機械の回転数は60spm
■おもにプレス機で使われる単位表記
spmとrpm意味の違い
spmとrpmの違いでいちばん大きなポイントは「回転数」をあらわすか「回転数によって得られる作業数」をあらわすか、です。
「spr」の単位では、プレス機のモーターがどれだけ早く回転しててもスライドが下(下死点)に降りて上(上死点)に上がるまでが1回とカウントします。
モーターの回転はあくまで「rpm」です。
「rpm」=1分間の単純な回転数をあらわす
「spm」=1分間で何回の加工ができるのか”作業数”をあらわす
1分で何個の加工ができるかが[spm]
1分で何回の回転をするかが[rpm]
やな!!
また、世界基準で見るとspmよりもrpmの方が一般的に広く標準化された単位なので伝わりやすいです。
逆にspmは日本国内のプレス機械業界では超一般的な単位なのに、海外では伝わらないこともあるのであわせて覚えておきましょう。
みんなの周りに機械があるなら、回転数の表記をみてみてや~!
プレス機のスペックが記載されている銘板には「spm」が使われているはずです!
ーyuuー
2019年9月追記
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