【工作機械運搬】持っておくべきオススメアイテム6選!
今回は機械屋が機械を仕入れるとき、出荷するときに使う、
「工作機械を運搬するときに使用するおススメの道具」を5つ紹介します。
一般的な機械の引き取りは平ボディのトラックに機械を積んで、道具を使ってトラックに固定(荷造り)をしたうえで運び出します。
機械運搬においてこの「荷造り」が安全に確実にできていなければ、機械が倒れたり最悪の場合大きな事故にもつながりかねません。
また、機械の引き取りは機械屋にとって在庫を増やす大切な作業です。
出荷の際も同様、機械を売って利益を上げるうえで避けては通れない重要な作業といえます。
逆に言えば、機械屋を利用されている製造業の方はこの「機械の運び方」を見ればなんとなくその機械屋が機械に詳しいか判断することができます。
今回はそんな機械屋の仕事において重要な機械運搬で使える、必ず持っておきたいおすすめの道具を見ていきましょう!
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機械運搬オススメ道具①ラッシング(荷締め器)
相場価格:¥15,000~30,000 画像引用元:https://pa-man.shop/
工作機械の引き取り、運搬において最もスタンダードで使用頻度が高い道具といえるのがこの「ラッシング(荷締め機)」です。
フックの部分をトラック側に引っ掛け、真ん中のレバーを引いて締めて使用します。
比較的、固定しやすい安定した形状(箱型のパッケージコンプレッサーやテーブル部分を押さえやすい)の機械を一発でトラックに固定できます。
上の画像は【Jフック】という形状です。
フックが金属で頑丈なのですが、機械を複数載せて運ぶ場合は細かい取り回しがききにくいため、個人的には下記のような【Uフック】の締め機がおすすめです。
おすすめのUフック(画像引用元:https://pa-man.shop/)
このUフックタイプ。なによりフレキシブルなのが良いです。
当たり前の話ではありますが、機械の引き取りではできるだけ一回の往復で【時短】したいのでトラックのスペースが所狭しと埋まります。
そんな時に荷造りをしている中で「あと数センチこっちに引っ掛けたい!」っていう場面が必ず出てきます。
そんな場合こちらの形状だと、上のJフックよりも柔軟な対応が可能です。
頑丈な布でできているので金属フックと比較してトラックに傷がつきにくいのもオススメのポイントです。
あとちょっとだけこっちに掛けれたらすべてがうまく行くのに!ってな。
機械運搬オススメ道具②ロープ
相場価格¥1,000~5,000
工作機械を縛るロープです。
これも必須アイテムですね。
ラッシングとは違って縛り方次第でいろんな形状の工作機械に対応できます。
選び方はご自分のトラックに合ったもの、表面がツルツルしたタイプではなくザラザラしたタイプのものが個人的にはオススメです。
実際どちらも使用してみましたが、くくった時にしっかりとホールドしてくれるのが表面ザラザラタイプです。
化学繊維が多く含まれているとダメなようですね。
長年使っているうちに機械油が染み込んでいき強度が増すので、その点もオススメです。
結び方がわからない!という方向けに、
トラック用のロープの結び方で一般的な「輸送結び」の説明動画がMonotaROsamurai氏によってYouTubeにアップされていますのでこちらを貼っておきます↓
機械運搬オススメ道具③トラック用アオリシートカバー
相場価格¥4,000~10,000
画像引用元:イーストロジグループHP(http://www.east-logitec.co.jp/truckseat.html)
トラックのアオリ部分をすっぽり覆うシートです。
雨から大事な機械を守る他、風で軽いものが飛んでしまうのも防ぐことができます。
上の画像は高品質なクラレプラスチック製生地仕様のトラックシートを規格サイズ・オーダーメイドも販売しているイーストロジグループ様のHPです。
オススメは大小2種類のシートを使い分けることです。
機械屋の場合は荷台よりも背が高い工作機械(特にプレスやラジアルボール盤)なんかの運搬の際、シートも大きなものが必要になってきます。
なので、こういった既出の規格サイズ以外のオーダー品も相談に乗ってくれる「専門の業者」にお願いしておくのが間違いないでしょう。
餅は餅屋、という言葉は核心を突いた言葉だと思います。
運搬する機械によっては角が立っているものもあるため、工作機械に毛布や布をかぶせて、その上からシートを被せることもあります。
さらに必要に応じてシートをした上から先ほどのロープでぐるぐる巻きにして固定することもあります(台風の前日なんかは念には念をでそうします)
機械運搬オススメ道具④~その他持ってて損は無いアイテムたち~
以下、常にトラックに常備してないといけないレベルではないけど必要になることが多い「機械運搬用アイテム」たちです。
【レバーブロック】相場価格¥15,000~50,000
コチラも工作機械を固定する際に使用。「根付」と呼ばれる長さ300~600mmくらいの短めのワイヤーと組み合わせて機械を下方向へ引っ張ります。
相場価格は器具の耐荷重によってサイズと価格が変わってきます。
【ゴム】相場価格¥300~1,000
トラック用ゴムロープでも代用できます。
NCで制御する機械や操作ボックスがペンダント型の場合は輸送中に動くと画面がわれたりするのでこれで動かないように固定すると安心です。
小さくてかさばらないので座席シートの後ろなどにひとつ入れておくと便利です。
【当て布】相場価格¥1,000~3,000
工作機械をラッシングやロープで固定する際に機械のボディに傷がつかないように布を部分的に当てておいて保護します。
別名「どんごろし」とも呼びます。
【まとめ】
必要最低限でもこれらはトラックに載せておいていつでも使える状態にしておけば間違いないです。
逆にこれらの用意が無い機械屋はちょっと・・・といった感覚でしょうか。
荷造りの仕方も工作機械やモノの形状によって様々ですので、種類を持っておくに越したことはないかと思います。
それでは今回はこの辺で。