機械業界

メタルソー・切断機とは【特徴・主なメーカー・種類を解説】

メタルソー 切断機 とは

 

 

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メタルソー(切断機)とは?

大同 メタルソー出典:大同興業㈱

メタルソー(切断機)とは、写真のようにモーター軸に取り付けられた刃(メタルソー)が回転し、下の台にクランプ、バイスなどで固定された金属の丸棒や角材を切断する機械です。

どのメーカーも取り付けられる刃の外径で機種が分かれており、回転数も様々なので、用途に合った大きさの切断機を選定しましょう。
刃を手動で上下させて切断するものと自動切込み機能付きの種類があります。

テーブルを回転させて角度を変えての角度切りも可能な優れもの。

一般的な切断機は刃の回転速度も速くはないため、火花や粉塵なども発生せず、精度よくバー材の切断可能なのがメリットです。

大同 メタルソー出典:大同興業㈱

切断機に取り付ける刃(メタルソー)
厳密には刃のことだけをメタルソーと呼びますが、切断機械本体のこともメタルソーと呼んだりします。
取付穴の数や径、刃の細かさなどがメーカーによって違うため、メタルソーを買う際は使用している切断機メーカーに問い合わせましょう。

↑角材を切断している切断機のYoutube動画。
切断機の使い方は至ってシンプルなのでこれさえ見ておけばだいたいわかります。
切削液が機械テーブル下のタンクからポンプで吸い上げられて刃部に取り付けられたホースから出てくる構造がわかると思います。

構造はシンプルなので、比較的、初心者でも扱いやすい機械ではあります。

一般的に工場などで使用されているのは、
↓下記のような刃の外径が370Φの機種が多く、大同工業や谷テックなどのメーカーのものが選ばれています。

メタルソー・切断機を製造している主要メーカー

次に切断機のメーカーを紹介します。
メーカーによってカラーがあり、特徴も違ってきますので以下を確認してみてください。

【プロ仕様】:業務用、鐵工所などの工場で使用される大きめの切断機を多く出しているメーカー
株式会社 谷テック
メタルソーで有名な機械メーカーです。
大同興業㈱
切断機ではこのメーカーのPRIMACというシリーズが有名で多くの製造現場で使われています。
増田精機株式会社
切断機の中でもアルミ切断機を主に扱うメーカーです。
アルミ切断機は通常の切断機とは違いアルミの切断用に作られたものです。

【汎用品】:DIYやちょい使い用途など、価格も手ごろで比較的小型な切断機が多いメーカー
マキタ
言わずと知れた電動工具をはじめ切断機も扱う工具メーカーです。
TRAD
HiKOKI(旧日立工機)
新興製作所

などなど、切断機を扱うメーカーは多いですがこれらが主だったところです。
プロ仕様の谷テック、大同興業は他に比べて大きいサイズの業務用切断機の製造メーカーとして知られています。
ターンテーブルでメタルソーの角度切りの用途にはピッタリです。

メタルソー・切断機の種類

各メーカーから出ている切断機(メタルソー)には用途によって種類があります。
・角度切り可能な汎用切断機
・細いワークを切る高速切断機
・アルミ材切断用のアルミ切断機

ワークの大きさ、材質、使用頻度で使い方も変わってきますので注意が必要です。
次の項で順番に切断機の種類を解説します。

角度切り可能な工業用切断機

切断機出典:株式会社 谷テック

メーカーの項でプロ仕様のところにあったメーカー(谷テック、大同工業など)から出ているものが多く基本的には200V電源での駆動です。
例えば●90Φ,□75mm角のワーク切断等、パイプ形状ではなく中身が詰まった比較的太い金属の切断をするときはこちらを使用します。

角度切りが可能なので最も多彩な用途に対応します。
替え刃の価格は1万~2万ほどです。

小型~中型の高速切断機

メーカーの項で汎用機のところにあったメーカー(HiKOKI、マキタなど)から出ているものが多くふつうは100V電源駆動が多いです。
上の業務用切断機とは違い、メタルの刃ではなく切断用砥石で金属を切断するのが特徴です。

丸棒や角材も切断できますが上の谷テックのものよりは切断できる径が小さい仕様です。

・100Φくらいのパイプの切断しかしない
・60Φくらいの丸棒の切断しかしない

などの場合はコンパクトなこちらで十分です。


ちなみにこちらのHiKOKIのCC14SF(100V)だと、
最大切断能力(mm):[切断角度0°](●丸棒)65,(○パイプ)120,(L形鋼)130×130 [切断角度45°](●丸棒)45,(○パイプ)100,
になります。

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イチネンMTM ツール事業部

↑さらに小型の高速切断機もあります。
(能力:角パイプ/40×40mm、丸パイプ/直径45mm)
小型のものだと置き場所に困らない点がメリットなのと、価格もかなり違いますので、オーバースペックになり過ぎないよう注意が必要です。

アルミ切断機

アルミ切断機
アルミ切断機とは、切断機の中でもアルミ素材のワークを切断する機械です。
写真は弊社の在庫機械の増田精機製CS-100というモデルです。

アルミ切断機CS-100の特徴
・アルミ材の切断能力はMAXでW180×H150mmまで
・油圧式駆動で自動で刃が前進してアルミを切断
・クランプ、アンクランプもボタンで開閉

切断機
↑ボタンを押すと自動でここから刃が繰り出されて切断します。
刃の進む速度を手前のつまみで調節できるのも特徴です。
刃の両サイドにクランプが付いており、このクランプでワークを固定して切断します。

さっきまでの切断機と構造面での大きな違いは、
刃が上から降りて来るか、テーブル奥側から手前に出てくるかの違いです。

弊社在庫機械のリンクも置いておきます↓
アルミ切断機(中古)CS-100

まとめ

切断機は昔から工場などで親しまれている機械ですが、種類があり、用途によって使い分けが必要です。
メンテナンスも刃の取り替え方法を覚えてしまえば比較的かんたんな部類の機械です。

バー材を量産する製造現場などでは切断機に自動送り装置をセットして稼働させてるケースもあり、使い方によって様々な仕事内容に対応できます。

また、小型の切断機は価格も安く2~3万で手に入るモノも多いので、今回紹介した内容も参考に購入してみてください。

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大阪にある創業50年の工作機械商社ではたらいてます。中古機械、板金機械、プレス機械などを売り買いしている企業です。機械・経営に関するブログの運営を初心者ながら開始しました。特化ブログ仲間も募集中です!