これは本当に僕が機械商社として販売している中でもお客さんにも好評で、使いやすい、という感想を頂いてるツールです。
本来複雑な溶接、溶接個所が多いワークなどは面倒ですが、この3D溶接テーブルがあればその面倒が解消されます。
溶接作業の時間を短縮したい方は是非検討してみてはいかがでしょうか?
それではさっそく順番に解説していきます。
コンテンツ
そもそも溶接テーブルとは?
溶接テーブルとは、上記のようなテーブル型の溶接台のことで、等間隔にワークやワークを固定するためのクランプ、アングルなどをセットするための穴が開いています。
作業テーブルのように台の下には引き出しなどもセットでき、この台の上で溶接作業を行います。
溶接テーブルは別名、「溶接テーブルシステム」や「3D溶接テーブル」とも呼ばれています。
↑溶接テーブル用アングル
アングルで溶接テーブル上のワークを固定して溶接します
別売りのものもありますが、標準品で付いているものも多いです。
↑溶接テーブル用クランプ
上記のアングルとこのようなクランプで溶接ワークを固定します
それでは、溶接テーブルのメリットを次で解説します。
溶接テーブルのメリット
本来、溶接作業をする際はワーク保持用の治具を製作してそれを台に取り付けて溶接を行います。
特に複数個所を溶接する際には治具をいったん外してワークの向きを変えて治具をまたセットして溶接、と手間がかかります。
溶接テーブルはそんな手間をなくすためのツールで、作業スペースに等間隔に空いた穴にクランプを差し込みワークを固定し、溶接作業が可能です。
テーブル上ならどこにでも固定可能なので、ワーク専用の治具をわざわざ作ることなく既存のパーツで対応できます。
また、テーブル式なのでかがんで作業することもなく、手の高さで楽な体制で作業できるので、連続で同じワークを溶接するのに適しているかもしれません。
多くの溶接テーブルの場合は表と裏が同じようにできているため、片面が傷んでくるとひっくり返して使用できるタイプを選ぶと良いです。
■治具製作、付け替えの手間がなし
■テーブル式なので楽な体制で量産可能
■リバーシブルの天板のものは耐久性も◎
溶接テーブルおすすめ商品その1【SIEGMUND(シグモンド)】
ドイツにあるsiegmund社製の「WORK STATION」という名の溶接テーブルです。
溶接テーブルの中でも小型でサイズはL1200×W800×H850mm。
特にオススメなのはこのサイズだとオプションでキャスターを付けて移動させられるので、位置を変えたり使わないときは工場の隅に寄せたりできるため便利です。
また、このsiegmundの定盤はかなり高強度なため、長く使えることもメリットです。
価格面では次におすすめする溶接テーブルの方が安価ですが、長く使いたい方は価格には少し目をつぶってこちらを購入すると良いと思います。
ドイツ製なのでNETで購入は今のところ出来ません。
購入する際は、輸入している会社から購入できます。
もし選定や見積もりが必要な場合はお問合せフォームから僕にお問合せ下さい。
溶接テーブルおすすめ商品その2【SHT(ストロングハンドツール)】
続いてはSHT(ストロングハンドツール)製の溶接テーブルTDJKM-100です。
こちらも小型溶接テーブルの中でもオススメです。
まず先ほどのドイツ製siegmund製の溶接テーブルと比較して価格は30万円前後と安価です。
価格が安いとどうしても定盤の長持ち度など痛みが速いですが、こちらはまだ耐久性の面では「すぐに使えなくなるレベルのものではない」そうです。
そして価格の割に、溶接ワークを保持する治具も標準品として付いているものもあり、これを買えばある程度の溶接ワークに最初から対応できるのも嬉しいですね。
こちらは定盤(天板部分)を裏返しても使用できるタイプです。
siegmund製の溶接テーブルは少し価格帯が高い・・・といった方はこちらがおすすめです。
まとめ
今回は「溶接テーブル」について特徴やおすすめのものをご紹介してみました。
購入の際の注意点は、送料がどうしてもかかってきますのでオプション品で必要なものなどあれば、よく吟味してから購入しましょう。
手作業の溶接に時短を求めている方はこの溶接テーブルを使用するとグッと溶接作業が楽になると思います。