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一口に機械業界と言っても種類があります
今回は僕が働く機械業界についての記事です。
さっそく本題ですが、一口に機械業界といっても、業務内容や業務形態、関わるお客さんなどで大きく3種類に分かれます。
⑴機械メーカー
⑵機械商社1
⑶機械商社2
機械業界にはこれらの職種だけではないですが、おなじ機械を扱う業界でも実際にやることなんかもかなり違ってきます。
「機械商社」だけでも大きく分けると2種類、さらに細かく分けることもできますがややこしくなるので今回は大まかに解説します。
例えば就職活動する際、自分がやりたい仕事と思って就職してみたら実際の仕事内容がちがった。なんて話もちらほら聞きます。
今回はこの機械業界の業種3種類をカンタンに解説していきますので、現在機械業界に興味を持っている人もそうじゃない人も確認してみてください。
機械メーカー
機械業界の中でも機械を作っているおおもとの業種が機械メーカーです。
機械メーカーは・営業・サービス・製造ラインなどに分かれていて、多くの場合部門ごとに事業所も違い、それぞれ違ったことをします。
機械メーカーの営業
メーカーの営業は各大手機械商社へ自社製品である機械を卸し売り、PRや売込みなどの営業活動をします。
定期的に得意先に顔を出したりするのは他の職種の営業と同じ部分もありますね。
色々なメーカーの機械を売る機械商社とは違って営業するのは自社の機械のみですが、比較するために競合他社の製品知識も必要になります。
また展示会の開催では機械の説明なども来場者にすることもあります。
機械メーカーのメンテナンス・サービス
メーカー営業の次はメーカーのメンテナンス・サービスです。
文字通り自社メーカーの機械メンテや修理などを担当する業種です。
自社が納入した生産ラインの機械が止まってしまっては大変なので故障を未然に防ぐため保守点検の方法を使用者に伝えたり、
機械故障時に修理対応するポジションなので、こちらも機械メーカーにおいて重要な業種と言えます。
特にメーカーの中でも技術面や機械本体の構造、電気系統などの中身まで精通している必要があるため、知識面は機械メーカーのお仕事の中でも一番かもしれません。
別会社(系列会社)としてメンテナンス・サービス会社を別で設立している機械メーカーも少なくありません。
機械メーカーの製造ライン
機械メーカーの生産工場で機械の製造をする業種です。
機械の制御ボックス・電気系統や基盤・駆動部・モーター・ボディなどのパーツを製造し、それぞれを組み立てます。
組み立てた後は機械を動かして精度が出ているか確認する試験作業もあります。
機械の組み立ては部門別に担当が分かれていますので、機械の組み立てをすべて一人でやるわけではありません。
大手の工作機械メーカーの生産ラインなら数百人規模の工場もありますので、大勢の人と一緒にものづくりをしたい方には機械メーカーの製造ラインは向いているかもしれません。
機械商社⑴(新品卸売り)
国内外の様々なメーカーの製品(機械)を全国の小売機械商社へと卸します。
基本的にメーカー新品の機械を販売していることがほとんどで、エンドユーザーとは直接は関わりません。
なので、細かな機械の仕様や現場での詳細な用途の話は、その先のエンドユーザーと直接関わる機械商社と行うことになります。
同じ機械業界でもメーカーとの大きな違いは、
機械メーカー
→自社製品のみを販売
機械商社
→色々な機械メーカーの製品を販売
当たり前と言えば当たり前ですが、これが大きな違いです。
規模的には比較的大きな規模の会社が多く、全国各地に支店を展開しています。
イベント会場・展示場を借り切って年間を通して機械商社主催で展示会を実施したりすることもあります。
また、このような商社の中でもメインとする商材が「機械」か「工具」かによって、
それぞれ「機械商社」「工具商社」と呼び名や得意分野などの特色があります。
山善
家電で馴染みのある方も多いと思いますが機械商社です。
年に一回「どてらい市」という大きな展示会を開催しています。
ユアサ商事
工作機械の商社ですが建機関連も強い商社です。
岡谷鋼機
鉄工や特殊鋼事業も行っている機械商社です。
機械商社⑵(新品・中古売買)
機械商社の中でも特にエンドユーザーと関わる機械商社です。
新品の機械を前の項の商社からエンドユーザーに卸売りしたり、中古機械の買取、販売を行う商社です。
業務内容は前述の機械商社とは異なり、自社に中古機械の在庫を持っていて在庫の機械を自社メンテナンスして販売しています。
仕事の服装も、スーツではなく作業着がほとんどです。
この記事の筆者(僕)が所属しているのもこちらの「新品・中古機械どちらも売る機械商社」になります。
メーカーとお客さんの工場に同行PRしに行ったり、機械を買い取り査定したりと
主に製造現場に出入りすることが多く、関わるお客さんも製造業の社長がほとんどです。
僕が所属している機械商社の仕事内容についてはこちらでもまとめています↓
ちなみに僕が所属している楠本機械㈱は、中古機械を売買する業者の集まる企業団地”大阪機械卸業団地”にあります。
東大阪の機械団地についてはこの記事をご覧ください↓
機械業界における職種は大きくわけると下記の3種類
・メーカー
・機械商社⑴
・機械商社⑵
関わる層や業務内容がそれぞれ違う!
まとめ
今回は機械業界の中での業種について解説しました。
機械業界は世界的に見ても産業を支える欠かせない存在です。
比較的大きな市場なので、業務の内容や業界内でのポジションでいくつも細分化することができます。
もし今機械業界の仕事に興味を持っている方がいれば、この記事も参考にしつつ自分が本当にやりたいことは何なのか研究してみてください。
また、もし個人的に質問などがあれば問い合わせてもらえると、僕がわかる限りでは応えられますのでよろしければ聞いてきてください。
それでは今回はこの辺で。