今回は新型「MX900」の特徴や従来機の「MX2400」との違いを比較して見てみましょう!
コンテンツ
三菱電機の新型放電加工機「MX900」の特徴
新型のワイヤ放電加工機「MX900」
デザイン
こちらが今回発売された三菱電機の新型放電加工機「MX900」の外観です。
見た目のデザインは従来機の「MX2400」と似ています。
ちなみに従来機のMX2400は
■iF Design Awards 2019のiFプロダクトデザイン賞
■2018年度グッドデザイン賞
を受賞しています。
従来機の「MX2400」
位置づけ
公式HPには”小型機”と書いてますが、
従来のMX2400とMX600の中間のサイズなので
個人的に、MXシリーズでの位置づけ的には「中型機」になるのかなと思います。
これ一台で自動車のモーターの核の部分をほとんど加工可能なので、心強いです。
機構の特徴
高推力シャフトリニアモーターと超高剛性リニアガイドを搭載しているので、
ウェービングが出ることなく(極限まで抑えて)加工が可能です。
もちろん油の中での結線も自動運転でやってくれるので、24時間稼働の製造現場でも安心です。
また、右側モニターのコスト管理画面では機種ごとのランニングコストを表示できるので、
コスト削減にもつながります。
●MX2400とMX600の中間のサイズ
●高推力のリニアモーターに対応できる剛性のリニアガイド
●自動結線
●ランニングコストの可視化
三菱電機の新型放電加工機MX900とMX2400の違いを比較
型式 MX900 MX2400
最大加工物寸法 500 x 500 x 100 1000 x 800 x 200
(幅×奥×高さ)
加工最大質量 300 600
テーブル寸法 560 x 505 860 x 670
各軸移動量 300 x 300 x 120 600 x 420 x 220
(X×Y×Z)
機械重量 4000 4500
どちらもX・Y軸 オプトドライブ仕様
加工できるワークの最大質量はMX2400の半分とかなりコンパクトになっています。
テーブル範囲も約半分になっているのではっきりとユーザーのニーズが別れるんではないでしょうか?
MX2400で2018年10月販売時点の
標準価格が5,000万円だったので、その60~70%ぐらいと予想します!
まあでもそうか、能力がそのくらいやもんな・・・
今回は三菱の最新型ワイヤ放電加工機「MX900」の特徴と従来機との違いをご紹介しました!
こちらのMX900は評価の高い三菱製モーターを積んでるのでワイヤ電極が安定しているほか、
加工面粗さRz0.4μmを実現(超硬合金厚さ80mm)し、後工程での磨き作業工数を低減します。