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オートチェッカー(デジタル式秤量機)とは
今回は、定量測定や選別に欠かせない、オートチェッカーについて主要なメーカーなどを掘り下げていきます。
食品関係や金属部品、医療関係などさまざまな分野で皆さんの生活に関わる機械です。
・商品の計量をする機械
・質量だけでなく欠品がないかチェックする用途に適した機械
・汎用モデル、防水モデル、金属検出付きのモデルなど用途に合わせた選定が可能
・コンベアを通過させて質量を測定する機構がスタンダード
・動体(動いているもの)を計量できる
オートチェッカーの種類と仕組み
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オートチェッカーは通常、商品をコンベア上に流していき、計量。
その先にこのような仕分け用の選別部を接続して使用します。
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計量した商品が規定値(あらかじめ設定した質量)を下回ったり上回ったりしたときに選別部が作動して商品を仕分けします。
この図はフリッパ方式と呼ばれていて1~2本の選別ゲートで方向分けする仕様です。
【その他の秤量機の主な選別方式】
ドロップアウト方式
→選別時にゲートが下がって品物をラインの下へ落とす方式
アップアウト方式
→選別時にゲートが下がり、品物をコンベア本体の中へ落とす方式
エアージェット方式
→選別品にエアーを吹き付けて選別する方式です。
トリップ方式
→選別時にベルトが横方向へ動き品物をコンベア外に運び出す方式
動画
↓オートチェッカー(デジタル式秤量機)が実際にどんな動きをするのか見てみましょう。
オートチェッカー(デジタル式秤量機)の主要メーカー
ここまでオートチェッカーについて書きましたが、主要な製作メーカーは以下です。
㈱イシダ
創業1893年・グループ従業員数3805名の業界では有名なメーカーです。
2021年に入ってから同社のAI画像認識システム「profumo」が「十大新製品賞」の受賞をしました。
「量り売り総菜」の分野で活躍するこのAIシステムは、独自開発のAI画像認識技術の活用で、わずか0.5秒で自動認識可能です。
これによって人手と時間のかかる値付け作業の省人化に貢献しています。
㈱イシダHPトップニュース
アンリツ株式会社
創業1895年、グループ従業員数3881名、神奈川県厚木市に本社を置くオートチェッカー、質量検査機、電子計測器のほか、ネットワークモニタリングソリューションや情報通信機器も手掛けるメーカーです。
中でもX線検査機は異物だけでなく、形状不良や数量不良も同時に検査が可能で、幅広い分野で活躍しています。
株式会社システムスクエア
設立1989年、従業員数168名の新潟県にあるメーカーです。
金属検出器、選別機、X線検査機などを得意とするメーカーで、完全防水で世界でも最高水準の精度を持つオートチェッカーが有名です。
大和製衡株式会社
1945年設立の兵庫県明石市にあるメーカーです。
農林水産、工業系、食品製造、物流など幅広い分野で活用されており、医療分野では高精度な体組成計も有名。SMI(骨格筋量指数)も計測できます。