この記事を読んでいるということは、産業機械のシャーリングマシン・ベンディングプレス(またはベンダー、ブレーキプレス)のテーブル長さを「4尺」や「8尺」という単位を使って言われたときに疑問に思って検索している方が多いと思います。
この記事ではシャーリングマシンやベンディングマシンなどの板金機械で使用されている”尺”という単位についてわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
コンテンツ
長さを表す単位1寸1尺1間は何センチ?
まずは、そもそも尺とは何センチなのかを書きます。
1寸=3.0303センチ
1尺=30.303センチ
1間=181.82センチ
1間=6尺=60寸です。
とりあえず、寸・尺・間をcm(センチメートル)に直すと上記のようになります。
これらは尺貫法という長さの単位です。
昔の人が使っていたイメージもありますが現在でも使われていて、畳や窓の大きさを表すのに使用されています。
板金機械(シャーリングマシン・ベンディングマシン)に使われる単位の”尺”
出典:アマダ
この尺貫法の単位の中でも”尺”に関しては板金機械に対しても使います。
尺が主に使われる板金機械
・シャーリングマシン
・ベンディングマシン(別名:ブレーキプレス、ベンダー)
ベンディングマシン、ブレーキプレス、ベンダーは同じものの呼び方なので違いは特にありません。
板金機械では基本的に機械の作業スペース(テーブル)の長さを”尺”で呼ぶことが多いです。
テーブル長さとは、シャーリングなら板を切るときのテーブル、ベンディングマシンなら板を曲げる際の実際に機械が作業する部分のテーブルの長さです。
ベンディングマシンのテーブル長さ
現状販売されてるベンディングマシンのテーブル長さは1200mm 2000mm 2500mm 3000mmの4種類が主流です。
※もっと短いものも中にはありますが
その中でも
1200mm=4尺
2500mm=8尺
1200mmと2500mmは4尺と8尺というように長さの単位が”尺”で表されることが多いです。
シャーリングマシンのテーブル長さ
出典:相澤鐵工所
シャーリングマシンに関してもベンディングマシンと同様、1200mmと2500mmのものはそれぞれ4尺、8尺のシャーリングと呼ばれます。
注意点として、シャーリングマシンにはテーブル長さが1280mmのものや2520mmのものもあります。
シャーリングマシンについてもう少しよく知りたい方はこちらもあわせて見てください。
これらのサイズのシャーリングマシンテーブル長さも、4尺(1280mm),8尺(2520mm)とあらわされる時がありますが、正確な単位としてではなく、
「最大1200ミリ(4尺)の鉄板が切れるシャーリングマシン」というアバウトな意味合いでも使われますのでご注意を。
↑テーブル長さ1280mmのシャーリングマシン。
↑正確には4尺は1212mmですが、これらの機械も長さは「4尺」と言われます。アバウトなのでご注意を。
まとめ
今回は板金機械(シャーリングマシン・ベンディングマシン)などの長さを表すのに用いられる単位「尺」について解説しました。
厳密に言えばテーブル長さが1200mmのものもあれば1280mmの機械もありますので少し注意が必要です。
ご年配の職人さんなんかはこの尺貫法を多用するイメージですが、若い方も覚えていて損は無いと思います。
それでは今回はこの辺で。