【JIMTOF 2018】必見!おすすめメーカー4選!
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~JIMTOF 2018(第29回日本国際工作機械見本市)開催概要~
◆開催趣旨
工作機械およびその関連機器等の内外商取引の促進ならびに国際間の技術の交流をはかり、もって産業の発展と貿易の振興に寄与することを目的とする。◆開催期間
2018年11月1日(木)~11月6日(火)まで六日間◆開場時間
9:00~17:00◆会場
東京ビックサイト(東京国際展示場)全館◆主催
一般社団法人 日本工作機械工業会/株式会社 東京ビッグサイト
皆様こんにちは。
いきなりですが2年に一度開催される工作機械業界のビッグイベント、[JIMTOF2018]の開催が近づいています。
✅せっかく行くならポイントを押さえてから会場へ行きたい!
✅会場へ行かないからどんな出展がされるのか知りたい!
こんな方へ向けて機械屋目線で出展メーカーごとの必見ポイントを
まとめましたのでぜひ当日までにお読みいただき、効率の良いイベント回覧にお役立ていただければと思います。
ミツトヨ(Mitsutoyo) 株式会社ミツトヨ HP
神奈川県川崎市にある国内50%・海外30%のシェア率を誇る
精密測定器の総合メーカー。
近年では測定だけでなく品質管理ソフトウェアや測定データ入力ユニットなど
デジタルとの融合による記録ツールにも力を入れる。
◆メジャーリンク
ミツトヨのJIMTOF2018での見どころは「メジャーリンク」と冠された測定データネットワークシステムです。
測定した瞬間からリアルタイムに管理図を表示することで、
✅不良品の防止
✅測定データ改ざんの防止
に力を発揮します。
◆U-WAVE fit
デジマチック測定機に子機を取り付けることで測定した結果をリアルタイムでPCに無線で飛ばし記録するスパイ映画の秘密道具のようなツールです。
✅現行機種よりも小型化!
✅測定結果をいちいち記録する手間とミス防止!
に効果を発揮します。
【関連記事】
【手持ちのノギスをIoT化】装着するだけでスマートに測定できるMitutoyoのU-WAVE fitとは?
牧野フライス製作所 牧野フライス製作所 HP
東京が本社のマシニングセンタを主軸に
ワイヤー放電加工機、CAD/CAMシステムも手掛ける。
工作機械やサービス全般の「質」を重視する
「クオリティファースト」という理念のもと、国内外で事業を広げる。
今年(2018年)には神戸にテクニカルセンタを開設。
◆同時5軸加工機”D200Z”
こちらはとにかく加工面の滑らかさに注目したい機械です。
3軸加工機で好評だった「GIスムージング機能」が5軸加工機で今回はじめて搭載されます。
加工面がなめらかになることで切削時に加減速が減少し、カクカクとした動きにならずに加工速度がアップする優れものです。
✅加工時間短縮!加工面もなめらか!
✅5軸で初のGIスムージング搭載機!
ここに注目です。
◆ヒトの声に機械が反応する装置「ATHENA」
今年(2018年)9月にアメリカのシカゴで開催された「国際製造技術展(IMTS2018)」で展示された、工作機械に口頭で指示を出す装置です。
まだまだ使用できる範囲は限られているようですが、最近話題のスマートスピーカーのように大きな工作機械に人の声で指示が出せるなんて本当に夢とロマンが詰まってますね。
牧野フライスのほかにも、DMG森精機、OKKなんかの工作機械にも搭載されています。
✅人の声に反応して加工する機械
✅ATHENA
こちらも要チェックです!!
岡本工作機械製作所(Okamoto) http://www.okamoto.co.jp/
群馬県安中市に本社工場を据える、設立80年以上の
平面研削盤の老舗。
シンガポールやタイにも生産拠点があり、グローバルに対応している。
◆ロボットによる平面研削盤の自動化システム
岡本工作機械製作所では「研削革命」と称してIoTを軸にした全自動での研削に力を入れています。
2年前の前回JIMTOF(2016)では、一台の研削盤にボタンが一つしかない全自動研削盤が展示されて注目をあつめました。
研削加工時にセンサーから得られる情報によって集められた情報を見える化することによって効率の良い研削が可能になりました。
今回はそれがさらに進化し、
研削物の出し入れやワークの入れ替え作業などの「研削以外の部分」
というのもロボットとの連携で自動化されるようすが展示されるかも?
✅前回JIMTOFの全自動研削の進化に注目!
✅IoTでさらなる高生産性が実現?
東京精密(ACCRETECH) http://www.accretech.jp/index.html
東京の八王子にある、来年で創立70周年を迎える
精密測定器・半導体製造装置メーカー
◆X線CT装置「METROTOM」
マイクロフォーカスX線により、非破壊で微小な内部欠陥を発見できるX線CT装置です。
三次元での測定が不可能な複雑なものにも適していて、柔らかい素材も確認できるため、これからの異素材への期待が寄せられています。
✅3次元で測定不可能なモノが可視化できる
✅測定点が多すぎるモノも可能
このほかにも、世界最高レベルの制度を実現した「RONDCOM CREST」や
「XYZAX AXEL」などの機種が出典予定のようです。
【まとめ】
各メーカー駆け足にはなりましたが、
機械屋目線でここは注目!
というJIMTOF2018のポイントについてまとめてみました。
なにより人の声で工作機械に指示を出せる”ATHENA”はまた一歩先を行った技術だなと。話題性も抜群です。
ゆくゆくは休憩時間の話し相手も工作機械が相手になってくれるんじゃないかとも思えてきますね。
業界ぜんたいの印象は
10年前は機械製品のみを売り出していたメーカーも現在では「IoTソリューションありき」の事業展開を余儀なくされていて、
各社どこがいかに省人化・自動化するかの混戦となってきているような印象を受けます。
そういった
ソフトウェアやソリューションとデバイスの”セット販売”
時代の背景上これがうまいメーカーが今後どんどん生き残り、今後のモノづくりの未来を支えていくのかもしれません。