こんにちは、機械商社ブロガーの悠です。今回は僕たち工作機械業界に関わる人種が日ごろから薄々感じているジレンマについて書きたいと思います。
そのジレンマとはズバリ、
工作機械メーカー、機械業界以外のひと達に対する知名度めっちゃ低くね??
これです。
今回はそんな工作機械メーカーの一般層の知名度、ネームバリューについてコラムを書いていきます。
コンテンツ
工作機械メーカー売り上げランキングをチョコレートの国内大手メーカーにたとえると・・・?
ここで仮にファナック、安川電機、マキタの三社をチョコレートのメーカーにたとえると、、、
ロッテ・明治・グリコとなります。
言わずもがな、街頭インタビューしてもほとんどの日本人はこの三社は知っていると答えるでしょう。逆に「ファナック…?なんの会社ですか?」となる人は多いと思います。
そう、どれだけシェアでトップに入っても、工作機械のメーカーは他の業界のトップメーカーと比べて一般層への知名度が驚くほど低いんです。
また年間での売上額を【チョコレートメーカー】と【工作機械メーカー】で比較するとこうなります。
【チョコレート売上高(年間)】
1位:ロッテ・・・1,101億円
2位:明治・・・・1,026億円
3位:グリコ・・・・449億円
【工作機械売上高(年間)】
1位:ファナック・4983億円
2位:安川電機・・3103億円
3位:マキタ・・・3096億円
このように、売上高とそのメーカーの知名度は比例しないことが分かります。
特に専門性が高く、普段の生活で買ったり使ったりすることの少ない企業だと、このように知名度は低いです。
※どちらが良い悪いという話ではありません
工作機械メーカーの知名度が低い理由
僕が思うに工作機械メーカーの知名度が一般層に浸透していない理由トップ3はこちらで
1位:BtoBだから
2位:BtoBだから
3位:BtoBだから
つまりBtoBだからなんですね。
BtoBだから実際に使わない人は知らないし利用者も限られてくる、利用者が限られてるからチョコレートや柔軟剤のようにテレビCMもしない。
そんなこんなで、はじめに書いたように国内のチョコレート大手メーカーと比較しても「どこの会社ですかそれは?」と言われてしまうこともしばしば。
これ関連のあるあるネタとしては
■「brotherはプリンタの会社やろ?」と言われる(機械屋的にはマシニングセンタのメーカー)
■「山善は扇風機とか卓上IHとかのメーカーやろ?」と言われる(機械屋的には機械・工具の総合商社)
BtoC部門も存在するから友人などはそちらだけを認識してるパターンが多いです。
工作機械メーカーはもっとメディアに露出して”ポップ”な感じでもいいんじゃないか?
特にブログをはじめて感じたことは、僕の工作機械関連のカテゴリ記事を読んだ他のブロガーさんに「おそらくあるていど機械の知識を持った方向けに書いてるんでしょう」と言われることです。
そこで「あ、、、そっかそっか機械のこと当たり前に書いても伝わらないんよな!」と気づくことがありました。
僕が機械業界に入った時の疑問や不思議を忘れつつあるな、とも思いました(僕はこの仕事に就く前はまったく機械に関連の無いベンチャー企業に勤めていました)
結局、工作機械と「その工作機械で作った缶を使ったコーラとのコラボレーション」とか、BtoC関連の誰でも知ってるモノとの融合があってもいいのにな~自分ではやるのはアレだけどだれかやってくれないかな~~と思っているだけの他力本願ですが。
現在毎週やってる阿部寛主演ドラマの「下町ロケット」でものづくり業界もいい雰囲気になってます。
もし万が一、億が一でもこれを読んでる方でそのような企画にご興味がありましたら一報ください。
っていうかなんでも美味しい話あったら教えてください!!!!!笑
今後、僕も記事の中で、機械を知らない人が見てもわかるPOPな記事構成にしていきたいと思うのでした。
それでは今回はこのへんで。
ー悠ー