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【景況調査】ロボット産業の市場と景況
今回は産業用ロボットの景況調査記事です。
最新の出荷台数や売上高の価格面での景況などを自分の勉強がてらですが、まとめてみましたので参考にしてください。
さて、産業用のロボットに関してはつい先日、国際ロボット連盟からの発表がありました。
その発表をもとに世界での産業用・協働ロボット販売額について書いていきます。
産業ロボット市場の世界での景況(2019年)
2018年のロボット販売額は世界新記録を更新しました。
額にして165憶米ドル。日本円にして1兆8000億円になります。
産業用ロボット業界の景気が良いか悪いかをひとことで言うと、
非常に好景気です。
去年・今年は自動車産業が不調だった年にも関わらず、ロボットの販売台数は大幅にアップし景況は上々です。
世界でのロボット販売台数は42万2000台に上り、世界最大のロボット市場であるアジアでは中国・韓国は減少しましたが、日本のロボット販売台数が21%増と好調となりました。
日本は世界のロボット供給の52%を担っているロボット大国とも言え、特に協働ロボットが各メーカーから発売されており、繊細な操作感が人気となっています。
中国のロボット市場動向
中国の産業用ロボットの景況は若干減速している傾向にあります。
台数にして15万4000台。減少しているとはいえ、この販売台数は決して少ない台数ではありません。
実は欧州と米国を合わせた数よりも多いんです。中国もまた産業用ロボット大国と言えるでしょう。
注目なのは中国ロボットメーカーの成長率です。
国内シェアを2017年は22%→2018年は27%と着実に伸ばしています。
逆に中国以外のメーカーの販売数は7%減少しています。
金属・機械業界でのロボット産業の市場動向
今年のロボット市場動向の特徴として、金属・機械業界へのロボット導入が加速しているポイントが挙げられます。
もともと一番ロボットを導入している比率が多く主要なカテゴリでもある自動車産業では変わらずロボット販売数は好調で、現在では産業別にみてロボット導入率が約三割と堅調です。
そしてロボットシェア第二位につけていた電子・電気産業が今年は14%減少し10万5000台となりました。
そこで頭角をあらわした産業が金属・機械業界です。
2018年は産業用ロボットの総需要の10%である4万3500台へと増加しています。
このロボット市場の金属・機械業界においての拡大は主に欧州での動向ではありますが、今後国内にも同じような動きがあると予測されています。
また、協働ロボットについてもシェアが拡大しており、2017年の1万1000台から1万4000台へと今年はわずかながら着実に販売台数を増やしています。
まとめ
今回は今年最新(2018・2019)のロボット市場の動向をまとめてみました。
特に金属産業への参入が増えつつある産業用ロボットの市場ですが、IFRでは更に景況感は良くなると予測しています。
国内外問わず今後もロボット市場に注目が集まるでしょう。