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プレス機械のVベルトを交換しないと起こる危険
電動C型プレス機械には必ず必要になってくるVベルト。
モーターの主軸に付いているプーリからフライホイルへと回転を伝える役割を担っていますので、メンテナンス不足でベルトが劣化すると起こる危険がいくつかあります。
■Vベルトが切れて回転するフライホイルに巻き込まれて危険
■Vベルトのゆるみが原因で的確な回転数(SPM)がフライホイルに伝達できない
■プレス機械のモーターの主軸が歪んでしまう
などなど、プレス機械の駆動の要となっているVベルトが劣化してしまうと色々な事故の危険性が高まります。
プレス機械で作業するときは常にVベルトの劣化具合や張り具合に注意しましょう。
プレス機械のVベルト交換
それではさっそくVベルトの交換です。
今回は150tプレスのベルト交換なのでこちらのVベルトを使用します。
三ツ星ベルト製 B-99サイズ
このベルトを取り付ける為に、モーターとフライホイルの距離を縮めます。
写真はプレス機械の背面カバーを取ったところ。
ここにVベルトをかけていくのですが、、、
このようにモーターを支えている台のボルトがあります。
こちらを緩めるとモーターがフライホイル側(下側)に下がってきます。
下がってくると、Vベルトが緩んでいく方向になります。
このようなボルトが4隅に一本づつ計4本あるので、均等に緩めてモーターを下げていきます。
ここでの注意点としては、歪まないように均等に下げていくことと、上げる時にしんどいので下げ過ぎない点です。
■モーターを支えているボルトを4本均等に緩める
■モーターが下がってきてフライホイルとの距離が縮まる
先ほどの新品の三ツ星Vベルトをプレス機械のフライホイル、モータープーリの溝にかけていき完成です。
Vベルトのかけかたは、フライホイルを回しながらかけていき完成になります。
まとめ
今回はプレス機械のVベルト交換についてやり方を解説しました。
モーターの回転をフライホイルに伝える肝心な機構なので点検は定期的に行いましょう。
プレスでの事故を防げるだけでなく、機械自体の寿命も延びるので大切なメンテナンスになります。